琴の周りに花が見える。


「早くお魚さんみたいなぁ……」


お魚さんって。


子供かよ。


「隆太くん、今あたしのこと子供って思ったでしょ」


めずらしく、琴に図星をつかれて少し焦る。


「……お魚さんはないだろ」


「隆太くんのバカ!別にいいもん!」


そう言って走っていった琴の後ろ姿見つめていた。


去年までめんどくさかったクリスマスも、今年は琴がいるから楽しめそうだ。