心の声、聞こえてるよ。 ……って、そんなことも気にしないのが琴か。 琴は1週間前からずっとこの調子。 おおよそ琴のしたいことの予想はついていた。 でも、面倒だからあえて触れずにいたのに。 「隆太くん、クリスマスどこか行こうねっ」 「……考えとく」 この頃、俺はとにかく琴に甘い。 めんどくさかったはずなのに、もう琴と過ごすクリスマスが楽しみになっている。 「やったー!」