無愛想なキミが大好きです!


そう言い放つ。


そして隆太くんの腕を引っ張って、誰もいない校舎裏まで走った。


「琴……?」


止まったあたしに声をかけてくる。


「……やだ」


「なにが」


「隆太くんがお客さんに笑顔で対応してるのやだ……っ」


「はぁ?」


意味が分からないとういう表情の隆太くん。


「みんな隆太くんのこと見てるもん」


特に女性。


……こんなのただのヤキモチだ。