「隆太くん!パパが戻ってきた!」 「……よかったな」 相変わらずクラスではクールだけど。 そんなの気にしないから! 「隆太くんありがとっ」 あたしが、パパと暮らせるようになったのは隆太くんのおかげだもん。 あのとき背中を押してくれてなかったら、今のあたしの生活はない。 「パパ、今度うちに来いって」 パパに隆太くんのことを話すと、すごく気に入ってた。 「……琴をもらいにいくときか?」