「ちょっと話せる?」 ママの言葉にうなずいて、リビングに入る。 そこにいたのは、 「パパ……」 門の前であったときとは外見が全然違うパパ。 「さっきはいきなりごめん。琴葉と一番に話したかっただけなんだ。琴葉とちゃんと話したくて、出直してきた」 声も笑顔も全部優しい、あたしの大好きなパパのものだった。 「パパ、話があってきたのよ」 ママの言葉で3人でテーブルで向かい合う。