無愛想なキミが大好きです!


―――……


「それで、あたしは開明高にはいかなかったの」


一つは、あの家とパパから離れるため。


もう一つは、お金のこと。


開明高はものすごくお金がかかる。


そんなお金、あたしの家にはない。


「ママは、いいって言ったんだけどね」


仕事をしながら家事もしているママ。


行きたい高校にいきなさいって言ってくれたんだけど……


それでもあたしはママに苦労をかけたくなかったから。


「今はパパのことなんて全然気にしてないんだけどね!」