無愛想なキミが大好きです!


「やめて……!」


腕を引っ張られてリビングに投げ込まれる。


「……ママ……!」


そこには、腕から血を流したママがぐったりしていた。


そんなママに、あたしは駆け寄ることもできない。


そんなあたしとママを殴り続け。


抵抗できなくなったあたし達をよそに、パパは家族で撮った写真立てを手に取った。


「パパ!それだけはやめて……!」


だけど、あたしの声はもう届かない。