「パパ……?」


ある日、学校から家に帰ると明らかにいつもと様子が違うパパがいて。


「それ……」


パパの手には皿の破片が握られていた。


床には家のものが散らかってて。


誰が考えても、パパが荒らしたとしか思えなかった。


「パパ、どうして……」


あたしの声に、あたしが帰ってきていると気付いたパパ。


「琴葉」


「なに……?」


こっちに近づいてくるパパが怖かった。