「……俺に、話せないか?」 夏休みのときもそう。 いつでもあたしを本当に心配してくれていたのは隆太くん。 「俺は琴の力になりたい」 「隆太くん……」 真剣に見つめてくる隆太くん。 だから、もういいかなって思ったんだ。 隆太くんなら受け止めてくれるって。 「あのね……」 そして、あたしは2年前のことを話し始めた。