無愛想なキミが大好きです!


この学校は別に金持ち学校じゃないけど異常に広い。


校舎も普通の学校と同じなのに、昇降口から門までの距離がすごく長くて。


入学当初はめんどくさくってすごく嫌だったけど……


「……なに笑ってんの」


「なんでもありませーん♪」


今はこうして隆太くんといられるなら嫌じゃない。


むしろ、ありがたい。


隆太くんとの時間が延びるんだもん。


そして、門の前に来た時。


「……琴葉」


門の前に人影が見えた。