無愛想なキミが大好きです!


そんな……!


あたしには出来る気がしないよ。


隆太くんにくっつかないとか、拷問に等しい。


「でも……“隆太くん”って言うのは……別にいい」


「もうっ隆太くん大好き!」


隆太くんがそんなことを言うなんて、前のあたしだったら想像もつかないだろな。


「抱きつくなよ」


反射的に抱き付いていた。


「今だけ、いいでしょっ」


そう言うとあたしを引き剥がそうとしてた手が。


「……今だけだからな」


あたしの背中に回ってきた。


今、あたしの顔は真っ赤だけどすっごく幸せ。