「とにかく、次のテストで10位以内な?」 うーん…… 「聞こえないのでもう一回」 「5位以内にしてやろうか?」 「じゅ、10位以内でお願いします……」 これ以上とぼけると、大変なことになりそうな気がしたからやめておこう。 「琴なら大丈夫だろ?」 「……頑張る、もん」 あたしって超単純。 自分で分かってるのに、いざ隆太くんに言われちゃうとなぁ。 「琴はいい子だな」 「////」 そう言ってあたしの頭を撫でる。