「それに、仮に会ったとしても俺に話すことなんて「遅いんだよ!」 隆太くんの言葉を遮って叫ぶ。 「は?」 「気付いたときには、もう遅いんだよ!」 いきなり大声を出したあたしに、クラスメイトの視線が集まる。 「まだ忘れられないんでしょ?だったら、話してきなよ!」 もう今のあたしは平常心を保つことなんてできなかった。 「自分の気持ちに嘘はつかないで……っ」 言い終わると同時に涙が出てきて。 「自分の想いを、伝えてきて……?」