その女の人は、赤ちゃんを抱いていて。 「久しぶりね」 「……沙織さんもお元気そうで」 一瞬で分かってしまったんだ。 「彼女できたの?」 「彼女、じゃないですよ」 「あら、そうなの」 まるで二人だけの空間。 あたしなんか入る隙間もなくて。 「その子は……」 「私の子よ」 そう言って、赤ちゃんを優しい目で見つめる女の人。