「あそこにするか。ちょっと待ってろ」 あたしを置いて買いにいこうとする隆太くん。 「えーあたしも行く!」 せっかく隆太くんと来たんだもん。 今日は絶対離れてやらないんだから! 「おとなしく待ってろよ」 「やだっ」 そんな言い合いをしていたあたし達。 そして、どちらも引きそうになかったその時。 「隆太?」 「……沙、織さん」 言い合いを止めたのは綺麗な女の人の声だった。