「隆太くん、本当にありがとう!」 「……別に」 遊園地なんて、いつぶりだろうか。 パパがいた頃には何回も行ってたっけ…… ……だめだ。 もうあの人にことは思い出さないって決めたんだから。 「遠野?」 心配そうにあたしを見る隆太くん。 今は嫌なことも考えないで楽しまなくちゃ! 「隆太くん、あれ乗りたいっ」 あたしがまず初めに指さしたのはジェットコースター。 「……いきなりはないだろ」 「いいの♪」 だって、乗りたいんだもん。