「……行く!」 まだ午前中だし、隆太くんが連れて行ってくれるんだもん。 今までの疲れなんか全部忘れて、急いで教科書などを片付ける。 「じゃあ行くか」 鞄を持ったあたしを見て、声をかける。 「うんっ」 不思議だな。 隆太くんといるだけで、疲れなんて一気に吹っ飛んでしまう。 ―――それから約20分くらい電車に乗って。 「わぁっ!」 隆太くんが連れてきてくれたのは最近出来たばかりの遊園地。