あっけなく消えた希望。


あたしの存在なんかまるで知らないかのように本を読み始める隆太くん。


……やるしかないのか。


そう思って解いた。


あれ?これ、簡単じゃん。


中学のときの問題の方が難しかったし。


あっという間に解けちゃった。


「隆太くん、解けたよー」


「どうせ空欄ばっかり……は?」


あたしの答えを見て驚く隆太くん。


間違ってたとか?


「これ……どうやって解いた?」