「‥‥ミカ!!何で!?連絡取れなかったのに!」


ミカは前と見違えるほど大人っぽくなっていて、最初は誰かわからなかったくらい。


「結婚おめでとう。あたしね、いまファッション誌の会社に勤めてるんだ」

「ありがとう。ファッション誌かぁ‥‥ミカっぽいよ」

「そうかな?‥‥杏李。あたしこれでもね、杏李に逢っても恥ずかしくない人になって帰ってきたつもりだよ。許してくれる?」


ミカは少し涙目で言った。


答えは一つ。


「ずっとずっと前から、ミカに逢いたかったよ」