1時間は泣いただろうか。


私は本音を話した。


「私‥最初会ったときね、初対面なのに告ってきてなんなんだコイツって思ったんだ。ミカに昨日言った“好きじゃない”は、あの時は嘘じゃなかったんだ」

「‥うん」

「でも‥小田桐に罰ゲームって言われた時、すごく寂しくなったんだ。あいつに怒鳴ったけど、それは怒りじゃなくて悲しみだったんだと思う。一日もたってなくて何にも知らないけど、たった数時間であいつに惹かれていったの。きっと失恋した悲しみで怒鳴っちゃったの‥“嫌い”って」

「恋してたから“好き”を“嫌い”って言っちゃった‥」


コクンと頷く。


本音を言ってしまった。


私を追いかけてきたあいつが、聞いているとも知らずに――