握ってみた弥生の手は、すごく細くて、折れそうだった。


「弥生‥一緒に卒業‥出来なかったね‥‥残念だな。もっと一緒にいたかった‥‥もっと笑い合いたかった‥‥結婚式にも、来てほしかったよ‥‥」


涙が溢れる。


「ごめん‥‥泣かないって、決めてたのに‥‥弥生と別れるのかな‥って思うとさ‥‥涙が止まらないんだ‥‥でも‥弥生‥‥。疲れたでしょう‥‥?苦しかったでしょう‥‥?もう‥‥楽になってもいいんだよ‥‥?杏は、弥生の分まで幸せになるから‥‥」