走った。


ひたすら願いながら。


病院に着いた時には‥‥
お医者さんは隣に立って、何もしていなかった。


それを見たら、何となくわかった。


弥生は、もうダメなんだ‥‥


「おばさん」

「あら‥杏ちゃん。来てくれたのね‥‥ありがとう」

「お礼なんて言わなくていんですよ。ちょっと弥生と話してもいいですか?」

「いいわよ‥‥」


ゆっくり‥弥生のいる所へ行った。


「弥生、久しぶりだね‥‥逢いに来たよ」