杏がどんなに泣いても、弥生は目を覚ましてくれない。


「もうすぐ‥卒業式じゃん‥‥一緒に卒業しようね‥って‥言ったじゃん‥‥結婚式にも呼ぶよって‥‥言ったじゃん!高校三年のままの‥弥生を‥‥置いていきたくないよ‥‥」


約束したじゃん‥‥


ユウも、言ってたじゃん‥‥


「だから‥‥生きてよ‥‥どんなカタチでもいいから‥‥‥一緒に卒業して‥馬鹿話して‥‥いっぱい笑って‥‥」


その時―