やっぱ中いた方が安全なのかな‥


私のとこに戻ろ‥



「娘さんは助かるかわかりません。最悪死に至るかもしれません。その時の覚悟もしていて下さい」


医師がそう言った途端お母さんは泣きだした。


私はなぜか冷静に『死んじゃうんだ』と思った。


『何でこんなに冷静でいられるんだろ』


しばらくしてミカが来た。


ミカは何にも聞いてなかったけど、お母さんが泣いてたからだいたいの事はわかったんだと思う。


目にたまった涙が、その証拠だ。


ミカが、寝ている私に言った。


「嘘ついて‥ごめん‥」


何が何だかわからない。


私の周りは、嘘ばっかりだった。