あの日お母さんは聞いたよね
「お父さんとお母さんどっちが良い?」って
いつもの買い物に行く時の会話だった…
だから私は答えたの
「お父さん」って
その一言で運命が決まった…
ある日私は聞いたよね
「おっきいバック どこ行くの?」
「どこか遠くよ 幸せにね」
それからお母さんと妹が家から姿を消した
ある日お母さんの所に行ったよね
それからも時々行ったよね
でも…
「そろそろ円の記憶もはっきりするし
新しい人ができたからもう会えないの」
私の誕生日の約2週間前の事…