ネバーランド



「なるわ!夢の国の住民に」


青年はニヤリと口元を歪めた。
そして長い両腕を広げる。


「ようこそ、ネバーランドへ!!」


その言葉を合図に、静まり返っていたテーマパークに明かりが灯された。


動き出すメリーゴーランド。


音楽を奏でるブリキのおもちゃ。



(すごい…。本当に夢みたい)


「一生ここで遊んで暮らせるのね!」


走り出そうとした少女の前に、青年が立ちふさがる。



「夢の国の住民になるために、とある儀式をしなければならないのです。」
「儀式?」
「すぐに済みます。」


ニコッと笑った青年の顔が、少女の最後の記憶だった。