私は先輩の言葉を遮ってしまった 「あ、すみません。言葉、遮ってしまって…」 「いや、良いんだ。ねぇ、陽菜ちゃん」 「は…はい」 「絶対決勝見に来てね。絶対甲子園連れていくから…そして、地区大会の決勝で勝ったら…」 先輩は言葉を詰まらせた 「勝ったら?」 「勝ったら…伝えたいこと伝えるから」 「え?」 「だから、来てね」 そう言ってまた頭をポンっと叩くと、先輩は教室を出ていった