「陽菜、ちょっと」



今にも叫び出しそうな私を呼んだのは洸ちゃんだった



洸ちゃんと話すの久しぶりかも



いつの間にか先輩の姿が消えていた



あ、別の練習場所に行ったのか…



全然話せなかったよ…




「で、洸ちゃん話って?」


「さっきさ、日向に会ったんだけど、アイツ変なこと言ってた」



「もしかして…“お兄ちゃんってことを言うな”ってやつ?」



「うん、まさにそれ」



はぁぁ…



何やってんのよ!



洸ちゃんにまで…



「日向と何かあったの?」