私がうつむくと先輩が覗き込んだ



「どしたー?」



私はうつむきながら首を横に振った



「何でもないです…」



私ってまだまだ子どもだなぁ…



しばらく会えないだけでさ…



「陽ー菜!言ってみ」



「…寂しいんです」



「…俺も寂しいよ」



「仕方ないってわかってるんですけどね…あはっ、私まだまだ子どもだな…」



「なら俺も子供だな…」



「え?」



私が顔を上げると、先輩は夜空を見ながら呟いた