瞳を開けると、誰かがぼやけて見えた 「…陽菜!」 聞いたことがある声 大好きな大好きな声 視界が晴れると大好きな先輩がこちらを見ていた 「先……輩?」 「陽菜…」 本物だ…本物の先輩だ! 私は起き上がり先輩に抱きついた 「先輩っ…先輩…」 先輩もまた、私を強く抱き締めてくれた 「陽菜…」 私の瞳からは、涙が溢れて止まらなかった