「もう…野球はしない…グローブだって捨てた」



「…グローブを捨てたですって?」



「陽菜との約束を守れない俺なんて忘れろ…」



本気で言ってるの?先輩…


私は気づいたら先輩の頬を叩いていた



「先輩はっ!何か努力しましたか?!夢のために何かしましたか?私は、そんな先輩見てません!」



「…」



「別れたいなら別れてあげますよ!」



そう言って私は教室を出た


先輩の馬鹿っ



先輩の馬鹿…



私は涙を流しながらゴミ収集場に行った



グローブを探さなきゃ