俺は暗闇の中にいた



−陽菜?陽菜?!



陽菜は俺の前に立っている


ニッコリ笑って



−先輩?早く行きましょう


−待てよ!行くってどこに…



俺が手を伸ばすと陽菜の体は花びらになって消えていく



−陽菜!陽菜っ!



掴もうとしても花びらに変わる



全てが消えた時、そこには闇しかなかった



俺は重い瞼を開けた