私はしばらくして陽菜ちゃんを呼んだ



陽菜ちゃんに祐ちゃんが何故怪我をしたのか説明した


「私が悪いの…」



「茉里先輩は悪くないです。先輩らしいですね、子どもを守るなんて!もっと好きになりました」



ズキッ



陽菜ちゃんの言葉はストレート過ぎて胸が痛む



「陽菜ちゃん…」



「はい」



「私ね、祐ちゃんのことが好きなの」



「………え?」



「小さい頃から祐ちゃんが大好きなの」



「………」



陽菜ちゃんは困惑している


「だから私、祐ちゃんを近くで支えたいの」



「……それは…」



「ごめんね陽菜ちゃん。祐ちゃんがこんな時に言うなんて間違ってると思う。でも、もう抑えきれないの」