祐ちゃんは彼女が出来てから練習により一層、励んでいた 彼女は、いつも祐ちゃんを待っていて一緒に帰っているところをよく見た 私はそんな後ろ姿をただ眺めるしか出来なかった 祐ちゃんの隣はもう… 大切な人の特等席になってしまったんだ 私も… 私も祐ちゃんの隣に行きたいと何度も何度も思った 体育祭の時も、借り物競争で祐ちゃんは陽菜ちゃんを担いで走った 見たくない…見たくない 私はずっとそう思いながら目を反らしていた