野球少年に恋をした。




私は支度を済ませて早めに家を出た



天気はあいにくの雨



不吉だった



あの夢を見たからかもしれないけど、なんか心配だった



「早く着いちゃった…」



時間は7時…



あと30分もある



先輩…早く来ないかな…



時間が過ぎる度に雨足は強まる



「…先輩…」



私は何度も時計を見た



時計は約束の30分を過ぎている



私はたまらなくなって、先輩に電話をかけた



プルルルル〜プルルルル



「早く出て…」



そう願っても先輩は電話に出ない