陽菜は必死に手で拭いている 「わー、どこどこ」 その仕草がたまらなく可愛い過ぎて 俺はキスしたくなったんだ 「陽菜」 名前を呼ぶと俺の方を見た 見た瞬間、チュッと唇を重ねた 「…!?」 驚いた表情で俺をみた後、俺をポカポカ叩き始めた 「ま、また不意打ち!もーっっ!」 力の無い、細くて小さい手で何度も胸板を叩かれる 「もーっ!」 俺はその腕を掴んだ 「な、何ですか?」 「不意打ちじゃなかったら良いの?」 「へ?」