帰り道



この前とは違って、先輩と手を繋いで帰る



夢みたい



チラッと先輩を見ると目が合ってしまった



私は慌てて反らす



「ん?どうした?」



「いえ、何でも…」



「本当に〜?」



「何でもないです!それより、顔近いですっ!」



先輩は私を覗き込んでいる


「顔、赤いよ?」



意地悪っぽく先輩が言う



「もー!わかってるくせにっ!」



「おー、何か新鮮」



「え、何がですか?」



「何だと思う?」