「先輩、陽菜ならまだきっと…」



「え?」



洸が俺の背中を押してくれている



俺が背中を押すのは最初で最後ですから



っと言わんばかりの目線を俺に向けて



気づいたら俺は部室から飛び出していた



陽菜ちゃん…



俺、今君に伝えたいことがあるんだ



だからどうか…



まだ学校にいますように



そう願いながら俺は夕日が射し込む廊下を走っていた