「陽菜ちゃん……来てなかったね……」 今までの温かみのある声じゃなくて、冷たく突き刺さるような声だった 「ごめん…なさい…」 「…ふっ…。理由言わないんだ…」 「え…」 先輩の表情が見えない 「良いんだ…別に…」 「あの…先輩?先輩には来年があるじゃないですか!だから前を向いて進んで…」 「うるさいっ!!」 初めて先輩が私に怒鳴った 「陽菜ちゃんは何も見てなかっただろ?!陽菜ちゃんには何もわかんねえよ!俺の気持ちなんてわかんねえよ!」