「ねぇ…?7時だけど…迷惑じゃないかな?」
「大丈夫だって!しかも、わたしの家だしっ☆」
あ!そっか…一緒に住んでたんだっけ?
「大丈夫!安心して?今はもう…おばぁちゃんの家に住んでるからっ☆」
「あ、うん…」

ガチャ…

「ただいまぁーっ♪」
「あ、アヤメ?珍しいな…帰って来るなんて…って誰そいつ。」
…そいつとは、わたしのこと。
「は?祥大っ!春樹ちゃんだよ?!」
「俺、そんな女知らねぇ。」
ズキっ…
む、胸が痛い。
でも…わたしが招いた結果だ…
大丈夫…大丈夫…

「ふぅ…あのね?祥大!」
「…気安く名前呼ぶなや。」
「…祥大、そんな言い方ないじゃんっ!春樹ちゃん…せっかく…せっかく…」
「アヤメちゃん大丈夫。」
この、話は自分で決着をつけなくちゃ…

「そ、そっか。じゃぁ、席外すね?」
「う、うん…」
すると、アヤメちゃんは部屋から出て行った。
「なに?」
その目はあの時と同じ、冷たくてどこか寂しい目をしていた…
「えっと…あのごめんなさいっ!」
「は?」
「記憶…取り戻したんですっ」
「……まじかよ。」
「あの…アヤメちゃんのおかげで思い出せたんです。」
「だから?」
だから…
わたしはどーしたいんだろ…