今日は待ちに待った見学旅行〜♪
今まで旅行いった感覚がないからいったことないんだと思う…
だから、すごく嬉しいんだぁっ♪
「なに、ニヤニヤしてんの気持ち悪い…」
…で、今わたしに気持ち悪いって言った人がわたしの彼氏の…
「あか…じゃなくて…祥大。」
「なに?今…あかって聞こえたけど?」
「気のせい!気のせい!」
記憶がなくなってから…赤城くんって呼んだらお仕置きがあるらしくて…
だから、祥大って呼ばなければならないっ…
今までお仕置きで何回キスされたことかっ…
でも、わたしはそんな…祥大が大好きっ♪って…わたしってば恥ずかしい〜っ///

「春樹…頭だいじょぶか?」
「だ、だいじょぶだしっ」
「そ。早くいくぞー。」
「あ、待って!」
祥大はスタスタとみんなが集まってる駅の前に行ってしまう。
彼女が大事なら…おいていかないでよ。
もぉ、荷物ぐらい持ってくれても…って、祥大…持ってくれてる…////
こ、行動早すぎるからっ////


「よし!じゃぁ、これからJRで移動するぞ!」
「「はーい!」」
私たちはこれから…京都へ行きますっ☆
「おいお前、浮かれてたら線路に落ちるぞ。」
「そ、そんなことないもんっ!」
「ないわけないだろ?ほらっ」
と、半ば強引にわたしの手を引っ張った。
「/////」
「これで心配ないな。」
JRの座席は、祥大が無理を言って…わたしの隣になり…しまいには、隣のクラスから玲奈と和くんを連れてしまって…ほんと強引で俺様です…

「春ー!あんたの隣の王子様!いいやつねーっ」
「…おぅ、祥大くん…」
「は?なに?祥大くんとからきもいからやめてくれる?」
「…じゃ、祥大。」
「おぅ…」
和くんと祥大は仲良くなれるのかな?
ってか、祥大がなんか照れてるっ!
めったに照れないのにっ!

「なぁ、王様ゲームやらねぇ?」
「和くん…王様ゲームってなにー?」
王様ゲームといえば…本でしか読んだことないし…
だからと言ってあんな大掛かりなことできるわけないし!
「んと、王様ゲームってのは…この数字の書いてる割り箸と王って書いてある割り箸を混ぜて見えないように引く。それで王って書いてあった人の命令を聞くの。わかった?」
割り箸に数字?王?王って書いてあった人の命令を聞く?
「んー、んー」
「おぃ、和斗。こいつ脳足りんだから、だいじょぶ。さっさと始めようぜ」
意外と楽しみにしてるのね?

…とわたしたちの王様ゲームは始まった。
4本ある中からわたしはその一本を引く。
「王様だーれ?」
玲奈がそう合図をすると…
「ん」ニヤッ
祥大が不気味な笑みを浮かべながら…
そういった…
あー、怖い…怖い…
で…
「わたし、2番なんだけど…この数字関係あるの?」
「へー。2番なんだ。了解ー。」
えっ?なに納得してるの?
玲奈と和くんはなにをそんなやっちゃったみたいな顔してるの?
「二番が王様にキスをする。」
「二番…キス?二番ってわたしっ?!」
「そ。」
まままさかだけど…
これって数字でやるゲーム?
し、しかもキスって…/////

「祥大…?ほっぺじゃダメ?」
「だめ。はやく、」
「//////」
和くん達は…が、ガン見…////
もぉ〜っ!
いいや、キスしちゃえっ
「ちゅっ これでいい?」
「…短かい。唇から2.3ミリズレてた。」
う、うわっ、細かいっ!
そんなことぐらいいいでしょ?!

「お二人さん熱々ーっ♪」
なんて、玲奈は茶化してくるっ///


こうして、
わたしが…罰ゲームばっかりの王様ゲームは幕を閉じた。