ギィー、バタンッ

「ふはぁ…風が気持ちい…ぃ…」
赤城くん?
わたしの目の前には屋上に寝っ転がっている赤城くんがいた。

そっと、その赤城くんに近づいて見る。

キュン…

「//////」
わ、わたしってばっ/////
でも…赤城くん、無防備過ぎるっ////
こんな、可愛い寝顔みたらみんな…キュンキュンだよぉっ////


わ、わたしはなにをやってるんだっ!
りゅーがいるのに…これじゃぁ…
浮気みたい…


「なぁ?」
ビクッ

「…なんだぁ、赤城くんかぁ…え?!赤城くん?!」
「そーだけど?ってか、赤城くんって言わない約束だろ?なに?距離置くって言われて…やり返し?」ニヤッ
な、なにいってるの赤城くん…
私たち…
「初対面じゃないですか…」
「は?」
「あの…今日、初めてみてかっこいいなって思いました。でも…性格は悪いんですね。」
「初めて?お前、なにいってんの?春樹…俺の彼女だろ?」
…彼女?でも、わたしはりゅーの彼女で…
「わたしの彼氏はりゅーですが…」
「は?距離おくだけで…別れたってか?も、いいわ。朝も目逸らすとか、お前最悪。俺に関わるな」
「…な、なにそれ…わたし、赤城くんと話すの初めてなのに…なんでそんなこと言われなきゃならないんですかっ!赤城くんは最低ですっ!」
その瞬間…わたしの頬をつたる暖かいものが目から流れた。
「春樹…」

「あれ~?赤城くん。君、俺の彼女、なに泣かせてんの?ん?」
「り、りゅーっ」
「…へー。そぉ、それはどうも先輩。そんな、ガキぐらいいつでもあげますよ。俺のお古でいいなら。」
「ありがとうねー。赤城くん。じゃ、春樹…行こうか。帰るよ、」
「りゅー…帰るって?わたしまだ…授業、」
「俺が…保健の授業教えてあげる。」
「保健?」
なんで?わたし的には英語やりたかったんだけどなぁ…
「ほら…行く…ょ?なに?俺の彼女に触んないでもらえる?ガキ。」
「は?ガキじゃねーよ、」
「りゅー…行こっ?」

わたしは、りゅーの手を引っ張って屋上を、あとにした…

ううん…屋上を出た瞬間。

ドンッ

わたしは、りゅーに壁に押されて身動きが取れない状態になった。
「り、りゅー?」
「ねぇ?俺不安なんだぁ?だから、ほかの男と仲良くしないでよ…。」
りゅーは、怖い目をしながら強引なキスをしてきた。

「りゅ…りゅー…やだ…ゃだょぉ…」
でも、りゅーはそんなのお構いなしでわたしにキスをしてくる。
そして舌を絡めてくる…。

違う。わたしが知ってるキスはこんな怖くない…わたしが知ってるのは優しいキス。

こんなの…
「…ぃ…や…」
それでも、りゅーはやめない。
だからわたしは思い切り足でお腹を蹴った…