「祥大!これ、おいひぃねっ」
「だからお前のおいひぃってどーにかなんねーのかよ。」
たくさん並べられてるスイーツを片っ端から食べあるいてるわたしと祥大。
いや、食べてるのはわたしだけだけど…

「祥大。昨日はごめんなさい…」
この声は…
「千奈さん…」
「千奈…なんのようだよ。」
「あら、春樹ちゃん。こんにちわっ。ちょっと祥大を、借りてもいいかしら?」
そんなの…そんなの…
「ダメに決まってます!!」
「……そぉよね?、でも…わたし…「千奈ー。ちょっと!」じゃ、またあとで。」
「…?祥大…千奈さんどーしたんだろーねー??」
「おい、春樹。お前、俺から絶対離れるな。」
「あ、はい。」
なんか、祥大の目が鋭いというか怖いというか…真剣な目をしていてはいとしかいいようがない…

「それではそろそろダンスしましょうかぁっ」
だ、ダンスっ?!
「祥大?ダンスなんて踊るの?」
「あぁ。お前、まさか踊れないっていうんじゃないだろうな?」
「はい…その、まさかです。」
「はぁ。」
「すいません…」
もーなんで?!ダンスなんてするの?
ありえないからーっ!


「春樹ちゃん…今見本見せてあげるわ。」
…千奈さんが割り込んで来た。
そしていきなり祥大と、ダンスを始める。
「千奈。お前なぁ…」
「あら?下手かしから?」
と、美しい綺麗な笑顔を向ける。
わたしなんかより、ずっと祥大とダンスしてる絵がさまになってる…
わたしなんかよりずーっと。
二人ともすごく楽しそうだし…

もー。惨めだな自分。
スイーツでも食べに行こー。
もぅ、やけ食いよ!!

わたしは、バイキングの方へ足を急いだ。