「ほら、座りたかったら来いよ。あと、五秒ー。5~4~…」
ま、またカウントダウンっ!
カウントダウンって、ほんと嫌いっ!
強制的じゃんっ!!
「も、もうっ!」

もちろん、わたしが行かないわけもなく…
「やっと、俺んとこ来た。」
「はぁ?」
「肌寒かったからな?あったまろうと思って…」
はぃ?わたしはカイロ代わりですか?

ギュッ

うっ////
また、抱きしめる力強くなったっ////

そして耳元で…
“なぁ…風呂一緒に入るだろ?ま、もちろん強制だけど?”って…

一緒に入るわけなーいっ!
強制とか、わけわかんなーいっ!

「は、入らないからっ///わたしは1人で入るからっ////」
「ふーん。おばけでるよ?うちの風呂。」
はぃ?おばけ…?
「い、いるわけないじゃん?そそ、そんなの信じてないし?」
うそうそうそうそ!ほんとはすっごく信じてますっ!ただのみえです~っ…

「じゃ、いって来いよ。」
「い、いってきますよーっだ!」
と、止めてよっ!
「顔、青いよ?やっぱ一緒にはいる?」
それは、アレだけど…怖いのは、やだぁ~!
「一緒には、はいらないっ///」
「…ほら、行くぞー。」
はぃ?わたしは無視ですか?!
スルーなんですかっ?!

「もぅ!入らないからー///」
「春樹…一緒にはいろ?俺、1人じゃ入れないー。」
「入れるでしょ?!」
「入れないから…」
もう!死んだら入れないけど…死んでも入らないー!

ピンポーン…

そんな、やり取りをしてる中…祥大の家のチャイムフォンが鳴った…

誰?まさか、女の人?
祥大なら…ありえる…。
「祥大?でなくていいの?」
「あぁ、出る。」
そういって、1人で行くのかなぁって思ったら…私を抱きかかえたまま立って玄関まで…////
ちょっと、恥ずかしいよね…////
って、1人でもいけるでしょ?
「ちょ、ちょっと待って!」
その言葉は、祥大に届かなかった。

ガチャ。

その、ドアの前にいたのは美人で綺麗なお姉さん…
まさか、彼女?
「……姉貴…」
あ、姉貴??ってことは、祥大のお姉さん?!
ちょっと、この姿やばくない?
なにこれ?!祥大に抱っこしてもらってるって…///お姉さんの前で!!
顔から火が出るっ////
「…祥大。あなたその子…」
「あ、こいつ?」
「えぇ…」
やっぱ、怒られるっ…
「かわいー子ねー♪」
え?
「だろ?俺の彼女。」
「すっごいかわいいっ♪」
「…///あ、ありがとうございます…////」