「祥大、戸締まりした?」
「した。」
「火の元確認した?」
「した。」
「貴重品の管理した?」
「した。…って、俺はガキじゃねーから大丈夫だよ。ほら、手。」
「あ、そうだよね!手繋ぐの?」
「あぁ… お前…小さいからはぐれたら困る。」
困るだって…期待してもいいのかな?
ちょっと、そこには触れないで…
話題を変えよう。
「どこで、食べるの?」
「どっか。」
「あ。そぅ…」
「そこで、食うか。」
そこって言って指を、さした先には…かわいい感じの小さなレストランだった。
か、かわいい…
「うん!そこがいいっ♪」
「じゃ、行くか。」
わたしに、気を使ってくれてるのかな?
カランカラン…
か、かわい~♪
見た目だけじゃなくて中身もかぁ♪
「いらっしゃいませ~♪お客様、二名様ですか////?」
「はい。」
「では、こちらのお席をどうぞっ////」
なんでだろ?
店員さん顔赤いんだけど…気のせい?
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「………春樹、決まった?」
「ん~…」
ハンバーグか、ナポリタンか、グラタンか…
「悩むことか?」
「うん…じゃ、グラタンで…」
「おぅ。グラタンとハンバーグ。コーヒーとプリンパフェを食後に。」
「かしこまりましたぁ♪」
祥大って…気が利くなぁ…
うん。わたしも気を利かせなきゃ!
でも、どーやって…
「ん〜…」
「プッ…おまっ…なんちゅー顔してんだよッ…フフッ…」
わ、笑った!!
祥大が笑った♪って、わたしひどい顔してたっ?!!
「……ょくない?」
ピクッ
なぜか働いたわたしの、聴覚…
盗み聞きはダメだけど…
気になっちゃうもんね!!
「うん、うんっ♪かっこいー♪」
「迎えに座ってる、小さい子は妹かな?じゃぁさ、帰りに…話しかけてみよーよ♪」
「いいねー♪」
それって私たちのこと?!
しかも、こちらまで聞こえてるしっ!!
わたし彼女なんですけどー!!
「なに、キレた顔してんの?」
「べつに…。」
いけない、いけない…
今は祥大との食事だった。
「あっそ。お前のそれ食いたい。」
「え…?」
あぁ、グラタンね?
「はい。どーぞー??」
「食わせてくれねぇの?」
「………はい。」
そう、わたしは祥大の彼女!
負けてたまるかっ!見せつけてやるもん!!
「…なした?いつもは、やだって言うくせにやけに素直だな…パクッ」
「べつにぃ?ただ、少しは素直になろぉかなぁって…」
「ふぅん。まぁ、どっちのお前も好きだけど。」
どーよ!!?
美人な店員さん達?みました?
「あの妹さん羨ましいわぁ。」
「ねー、イケメンおにぃさんにあーんってね♪」
って、まだ兄妹にみられてるー!!
「じゃ、わたしプリンパフェとコーヒーおいてくるわぁ♪」
ゔ…。き、来たぁ…
ガッシャン
えっ?
「す、すぅいまぁせぇん…」
コーヒーが、祥大にかかってる…
それにプリンパフェもぐちゃっと…
わたしの、プリンパフェがぁ…
「今ぁ、拭く物もってきますぅ。」
あ…
うん。絶対わざとだ…
「はいこれ。」
店員さんより先にハンカチ渡したよ?!
コレで、店員さんが祥大に触れることは…ないハズ…
「今拭きますねぇ。」
って、祥大に触れてる!!
し、しかも!祥大の生肌に!
この店員さん変態っ!!
「あの!わざとのくせに…祥大に触らないでくださいっ。」
「な、なにいってるの?お嬢さん。」
「しょ、祥大に触れないでください。」
もぅ、これ以上女の人が祥大に触れてるのみたくない…
「あ〜ぁ、俺の彼女涙目になっちゃった。どーしてくれんの?」
「えっと…あのぉ…す、すいませんでした!」
「ちっ。わかればいいんだよ。春樹、行くぞ。」
「でも、お客様。お洋服がっ!」
「うるせぇ。黙れや、ブス。」
……祥大、そこまで言うことないんじゃないかな?
でも、なんか嬉しいな…

