はぁ・・・
朝からゆっくりしたいってのに・・・
女子が集まってくる・・・
キャーキャーどっからそんな声出るんだよ・・・

ま、俺は女子に優しく接している、
そう、猫かぶりってやつ。
こっちのほうが楽なんだ・・・。


今まで本気で好きになったやつなんていない・・・
顔がいいからとか、なんとなくで付き合ってきた・・・
けど、それもめんどくさくなった・・・
どこの女も同じことばっかり、
どうせ顔がいいから、よってきてるだけだろ?
本当の俺をみようともしないで・・・。
吐き気がする。



教室に入ると俺の猫かぶりが出る。
「赤城くーん♪」
ほら、またきた・・・耳いてぇんだよ・・・
俺はなんとなく、笑ってごまかす。
そうしたら、大体の女は顔を赤くしてうつむく・・・
いや、キャーキャー言う奴もいるな・・・

キーンコーンカーンコーン

はぁ・・・
やっと鐘なったか・・・。

ガラガラ

うわっ!担任大山かよっ!
女だったら、扱いやすいのに・・・
なんてな、


「じゃ、まずは隣と自己紹介すれ!!」
は?
今時自己紹介とか・・・ウケる・・・

ま、いいか・・・
「はじめまして、俺、赤城祥大。よろしくね?」
とりあえず、笑っておけば・・・
は?こいつここの学校にいたか??

明らかに小さい・・・
おっきな目、綺麗な白い肌、ふわふわしてるロングの髪の毛・・・
一瞬で目を奪われた・・・こんなこと、あの夏以来だ・・・
「あ、あの・・・わたしは、赤城春樹です・・・/////」
顔真っ赤・・・肌白いから余計目立つ・・・

なんか、小さい子みてぇ・・・

気づいたら、体育館に移動みたいだな・・・けど、春樹は動かない・・・
真っ青な顔してる、なんでだ?