「………ん…。」
目が覚めると、いつもの病室にいた。
「春ちゃん、おつかれさまぁっ」
「はる…おつかれさまっ、」
「はるちゃぁん♪おつかれさまぁ♪」
「はる。がんばったな。」
ママ、鳴海ちゃん、大和くん、パパ…
ありがとう…

あまりにも嬉しくて涙が溢れてきた。

しょ、祥大は?まだきてないの?


「はいっ!お祝いのプリンだよぉ?」
キラキラの笑顔で鳴海ちゃんがわたしにプリンを渡してきた。
「ありがとうっ♪」
でも、祥大は?
今は、プリンより祥大に会いたいよ…。

♪〜♪♪〜♪〜〜

あ、祥大からのメール…

〈行けなくて、ごめん。明日には行けると思う。〉
どうしたんだろう?
まさかの浮気?

……ありえる…。


〈大丈夫だよー!じゃ、明日待ってるから。〉
それだけ、打って、携帯の電源を落とした。



「赤城さん。今週の日曜日に退院予定ね?」
「あ、はいっ!!矢崎先生…ありがとうございました!」
「いやいや。春樹ちゃんがよくがんばったんだよ!」
そういって、私の頭を撫でた…
なんか、気持ちが落ち着くなぁ…。

じゃなくて、私の頭を撫でていいのは祥大だけだもん!!


祥大ぁ…会いたいよぉぉぉ…


この日、
みんなが帰ったあとすぐ寝た…