「ん?なに?どうした?」
私が、いつもと違うと彼も変わる・・・。
意地悪な彼が優しくなる・・・

「いや・・・なんでもない・・・」
「ん。なんかあったら言えよ?」
「うん・・・」
そして、私のおでこにそっとキスを落として走って行ってしまった・・・
どこに、行ったんだろ・・・
女の子のところかな??
このまま、サボろぉっと・・・
なんとなく、着いたのが屋上・・・。

ギィ・・・ガチャン

前よりも風が暖かい・・・・
なんか、祥大にあってからサボり癖ついちゃったなぁ・・・
「はぁ・・・」
祥大今頃なにやってんのかな?
女の子とイチャイチャしてたりして!!ないか・・・いや!十分ありえる・・・
「祥大って彼女いるのぉぉ??」
ん!?どこからか、女の人の声が・・・
「あ、俺?いるとおもう?」
「いないよねぇ♪誰も好きにならないって約束したもんね☆」
「あぁ、アヤメこそいるんじゃねぇの?」
「んー・・・祥大が好きかな?」
・・・・。これは、夢?
アヤメさんってだれ?本命の彼女?
わたしは、ただの遊び?
そうかもね・・・知り合って2日目で付き合うとか、遊びに過ぎない・・・

「私って、馬鹿だなぁ・・・」
そう、つぶやいて屋上をあとにした・・・
そしてまっすぐ保健室へ、
「あら?春樹ちゃん?顔色悪いわね・・・大丈夫?少し横になってて、」
「はい・・・」
考えは、だんだんと悪い方向に行く・・・
そういえば、連絡先さえ交換してない・・・
やっぱ、遊びか・・・
「じゃあ、ちょっと席はずすわね・・・待ってて」
「はい・・・」

さして、私は眠りに着いた・・・


「おいっ!起きれブス!!」
「早く起きないとどうなっても知らないからね!」
「飢えてる、狼の餌になりなさい!」
「ん・・・?」
目を覚ますとちょっと、よくわからない場所にいた・・・・
どこ?ここ・・・倉庫??
「あんたさ・・・赤城様に嫌われてるのわからないわけ?もう近づけない体にしてやるわ・・・」
「え・・・」
人が、たくさんしかもみんな怖い人たち・・・
に、逃げなくちゃっ!!

けど、今気づいた・・・
私の状態・・・立場・・・
私の足は縛られていて・・・鎖で腕を釣り上げられている状態・・・
ちょっと、床から離れて浮いてる状態・・・
そして、私は祥大・・・ううん、赤城君のお荷物で、しかなかったこと・・・