「ねぇ?祥大ッ!」
「ちょっと、静かにしろよ。やっと寝たところなんだから。」
わたしは、お風呂から上がるなり…
奥の部屋にいる、祥大を呼んだ。
「あー、ごめんねっ。じゃぁ、リビング来てくれる?」
「あぁ。」

「ねぇ?どーゆーことっ?」
リビングに入るなりわたしは、怒鳴ってしまった。
「なにが?」
ま、まぁ、そうなりますよね…

「あ、うーんと…祥大。自分のウチあるのに…なんでウチに住んでるのかなぁー?って…」
あれ?よくよく考えたら…
それって幸せなこと?
ん?わからなくなってきたけど…
「あー、あのマンション…アヤメに聞いたら春樹使ってないっていうから…アヤメがこっちに帰ってきたときのためにアヤメに渡した。んだから、お前の家に住んでる。それに…海もいるし。」
「納得…納得…って…納得じゃなーい!」
「は?んでだよ?お前は俺といれて幸せじゃねーのかよ?」
祥大は、少し不機嫌な顔になった。
「し、幸せだけど…」
少しの時間も離れたくないけど……
けど、一緒にいたらいつ襲われることかわからないじゃないっ!

「ってか、お前が俺のマンション使えばよかったんだよ。」
「だって、あそこ…家賃高いんだもん!」
「金のことなら心配しなくてよかったのによぉ。」
そ、そんなこと言われても〜!
「そんなに、俺といたくないなら…今すぐ出て行ってやる。で、アヤメと一緒に暮らす。それでいいな?」
……な、なにを言い出すかと言えばこの男ー!堂々と浮気発言?!
「…いやに決まってるでしょ!このままいてよ!ばかっ!」
「は?ばかって、誰に言ってんだよ。」
…あ、あははは…や、やばい!

やばいと思って逃げた先がキッチン…
捕まるのは、目に見えている。
はぁ、後先考えておけばよかった。