「とにかく…きめぇんだよ。散れ。」
「でも…」
「散れっ!」
祥大が、きつくいうと…
三奈ちゃんは逃げて行った。

「来いっ、」
わたしの腕をすごい強い力で引っ張って近くの公園に来た。
「祥大…なに?」
「なにじゃねーよ。さっき言ってたことほんと?」
「ち、違うっ!」
「じゃ、さっきの奴はなんであんなこと言ったんだよ。」
「それは…」
「ぉぎゃー!」
海がいきなり泣き出して、
わたしも祥大もびっくり…

「なんてな。わかってるよ…俺とお前の子供ってことは。」
「え?」
「ほら、海に行くぞ。」
何事もなかったようにして…駅の方へ向かった。
海も気づいたら泣き止んでいた。